こんにちは、わえ(@wae_lib)です!
大人の発達障害、最近話題になっていますよね。しかし、その言葉は知っていても、その特徴を深くまで知らない方も多いはず。
「自分が大人の発達障害ではないか気になる。発達障害の特徴を知りたい」
「知り合いにASD・ADHD傾向の人がいる。発達障害について知って彼らとの関わり方を考えたい」
「大人の発達障害である自分は、日常どのように振る舞えばいい?」
このような要望や疑問のある方には、この記事で紹介する本が役に立つかも知れません。
私は、自分が発達障害なのではないかと思い、これまで様々な関連書籍を読みました。
本を読んだことがきっかけで、「大人の発達診断」というものを精神科で受診する決断をしました。
診断には時間がかかるため、確定的な結果はまだ出ていませんが、事前の簡易的な診断をもとに医師からはASD・ADHDの疑いがあると言われています。
この記事では、そんな私が、大人の発達障害に関するおすすめ本を5冊紹介します!
自閉スペクトラム症

自閉スペクトラム症(ASD)に関する2020年までの理解について学べる、岡田尊司さんの本です。ASDの症状から診断、職業選択や生き方、回復例など幅広く内容がカバーされています。ASDについて一から知りたいという人におすすめです。
私は、ASDは遺伝要素が強いとこれまで理解していました。しかし近年では、環境要因が無視できないというパラダイムシフトが起きているそうです。
ASDと愛着障害(養育者との愛着形成に問題があり、対人関係で問題が生じる障害)は区別が難しいと言われていますが、オキシトシン受容体の遺伝子にメチル化という変性が生じる点で共通しているらしいです。
発達障害グレーゾーン
学習障害(LD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、自閉スペクトラム症(ASD)を持つ発達障害当事者の姫野桂さんが書いた、発達障害グレーゾーンに関する本です。グレーゾーンというのは、発達障害の人と定型発達の人の中間的な位置にある人のことを指します。「自分は発達障害ではないだろうか」と思っている人におすすめです。
発達障害グレーゾーンの人々のレポートが中心的に書かれています。生きづらさを理解してもらえなくてもどうにか生きている人々が居るんだということを知り、共感しました。私も生きづらさを抱えているので、似たような人がいることに安堵しました。
自分が発達障害と認知することで、人生よい方向に向かっていくかも知れません。「結局、自分のことを知った後に、どう自分が対処するか」が重要なんだと腹落ちしました。
アスペルガー症候群
2009年のアスペルガー症候群に関する岡田尊司さんの本です。こだわりが強いことや、対人でのコミュニケーションが苦手といった特徴のあるアスペルガー症候群。自分や身近な人にこのような特徴があって、もっとよく理解したいという人におすすめです。
2013年のアメリカ精神医学会の診断基準であるDSM-5で、アスペルガー症候群は自閉スペクトラム症(ASD)に含められることになりました。本書はこの変更前の書籍なので、そこは注意です。
ダーウィンやエジソンのような、少なからぬ偉人たちがアスペルガー症候群と言われています。適切な関わり合いをしていくことで、彼らは社会で大きく活躍できるポテンシャルを持っているんだ、ということを知りました。アスペルガーの人の欠点よりも優れた点に注目して、優れた部分を伸ばすように育てていけば、彼らの能力を活かして個性を発揮させていくことができるのでしょう。
発達障害サバイバルガイド

注意欠陥・多動性障害(ADHD)と診断された借金玉さんが書いた、発達障害、特にADHDを持つ人向けのライフハック本です。生活環境の整え方やお金の管理のしかた、服装や食事に関するノウハウまで、様々な生活術が50個ほど書かれています。ADHD傾向の強い人で、生活のしかたを見直したいという人におすすめです。
私にとって、特に「休息」と「うつ」のチャプターは印象深かったです。
私は常に何かしていないと気がすまない性分で、日常を簡素化して習慣をつくり、それを守ることに必死になっています。その結果、物事のマンネリ感が強くなって脳が退屈してしまっています。
7章の「娯楽」の話を読んでいて、私にとって「娯楽」とは何かを考え直しました。自分が娯楽と思っているものでも、毎日続けるとマンネリになるんだと気が付きました。
カサンドラ症候群

カサンドラ症候群は、自閉スペクトラム症(ASD)や回避型愛着(人との感情的な親密さを避ける愛着傾向)を持つ夫・妻のパートナーが、夫・妻の共感的応答の乏しさのために苦しむ状態を指します。この岡田尊司さんの本は、カサンドラ症候群の症状や対処法について書かれています。
パートナーや職場の人がASDだという人や、夫婦で自分の方がASDだという人におすすめです。
カサンドラ症候群は、典型的に、アスペルガーや回避型の夫と不安型(愛着)の妻で、妻の方に見られます。この組み合わせでは、夫の方は一人で居ることで安心感を得ようとしますが、妻の方はたくさん話すことで安心感を得ようとします。
この考え方の差があることで、妻は夫が「分かってくれない」と不満をつのらせ苦しくなる一方で、夫は妻の過剰な干渉に苛ついてしまいます。本書では関係修復のアプローチなども書かれています。
まとめ:発達障害の知識をつけて、よりよい人生を。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
この記事では、大人の発達障害に関心がある方や、自分が発達障害だという人向けに、おすすめの本を5冊紹介しました。
知識をつけることで、安心したり、思いやりの心が芽生えて、生きやすくなるかも知れません。
発達障害について理解を深めて、よりよい人生を送りましょう。



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