こんにちは、わえ(@wae_lib)です!

『沈黙のWebマーケティング』の要約と書評を知りたい!
このようなお悩みにお答えします。
『沈黙のWebマーケティング』は『沈黙のWebライティング』と並び、Webマーケターやブロガーのバイブルとなっている本ですね。
この記事では、「分厚くて読みきれない!」「値段が高くて購入できない!」という方にも『沈黙のWebマーケティング』の内容がわかるように、要約と書評を書きます。
ぜひ最後まで読んで、Webマーケティングの理解を深めてくださいね。
「とりあえず買いたい!」という方は以下のリンクからどうぞ。


姉妹本の『沈黙のWebライティング』もオススメです。合わせてどうぞ。


『沈黙のWebマーケティング』の著者は松尾茂起氏と上野高史氏。どんな人?


『沈黙のWebマーケティング』の著者の一人、松尾茂起氏は、2010年に株式会社ウェブライダーを設立しています。
ウェブライダーは「体験力の高いコンテンツ制作」を軸として、企業などを相手にサイト制作・リニューアル、SEOを意識した記事制作などを行っていますね。
ウェブライダーの代表取締役である松尾茂起氏は、会社運営の一環としてWebマーケティングのコンサルティングやコンテンツ制作を手掛けています。
つまり『沈黙のWebマーケティング』は、Webマーケティングのトッププロによって書かれているんですね。
『沈黙のWebマーケティング』は内容の半分以上が漫画で、ストーリーでわかりやすい解説をしています。
この漫画を手掛けているのが上野高史氏。美術系大学在学中にイラストレーターとして仕事を始めてから、現在はフリーランスとして活動されています。
書籍やWebコンテンツ向けのイラストも手掛けていらっしゃいますね。『沈黙のWebマーケティング』では独特なキャラクターデザインで読者を引きつけています。
『沈黙のWebマーケティング』の内容要約


本書はストーリー形式で、主要パートはエピソード1から9まであります。各エピソードでテーマとしている内容が異なるので、エピソードごとに内容を見ていきましょう。
エピソードごとにテーマとしている内容は以下のとおり。
- エピソード1:現在のSEOの潮流、ガイドラインを踏まえたサイトづくり、ペナルティ解除
- エピソード2:Webデザインの本質は言葉
- エピソード3:セールスレター
- エピソード4:SWOT分析
- エピソード5:コンテンツSEO
- エピソード6:感情を動かすコンテンツの作り方
- エピソード7:ソーシャルメディア(SNS)運用
- エピソード8:レンタルサーバーと503エラー
- エピソード9:Webマーケティングには「沈黙」が必要
それぞれ詳しく見ていきましょう。
エピソード1:現在のSEOの潮流、ガイドラインを踏まえたサイトづくり、ペナルティ解除
このエピソードではSEO(検索エンジン最適化)の基本的なことが解説されています。
Googleにインデックスされるためにすることや、サーチコンソールへの登録方法、サーチコンソールでチェックしておきたい項目、インデックス登録されているかの確認方法について、詳しく書かれていますよ。
またGoogleのガイドラインや、やってはいけないことについても書かれていて、ガイドラインを順守したサイトづくりについても解説しています。
人工リンクがどういったものかや、もしGoogleから警告メッセージが届いたらどうすべきか、普通にサイト運営していたらわからないことも説明していますね。
万一Googleから警告を受けたときに慌てないためにも、対策方法を知っておくと良いですね。
エピソード2:Webデザインの本質は言葉
このエピソードでは、漫画ストーリー中に出てくるWebサイトの「マツオカ」を例に、ダメなWebデザインやWebデザインで大事なことを解説しています。
Webデザインは自己満足な「アート」で終わってはダメで、まずはお客が知りたい情報を発信する工夫が大事だという話ですね。
Webマーケティングをやっていると「コンテンツファースト」と「スマートフォンファースト」という言葉を聞きますが、Webデザインもコンテンツファースト・スマートフォンファーストで考える必要があります。
例えば文章と画像を相互に組み合わせてデザインしたり、文字の大きさや色を適宜調整したりすることですね。
他にもヒットコンテンツから学んで定番表現を取り入れたり、論理に感情的な演出を加える話が解説されていますよ。
エピソード3:セールスレター
このエピソードでは「セールスレターで気持ちに訴えかける」ことを解説しています。
セールスレターとは、「商品を売るための手紙」ですね。一人のお客に向かって手紙を書くイメージで、感情に訴えかけるマーケティング手法のことです。
例えばブログでお客に語りかけるときは「みなさん」ではなくて、「あなた」の方が良いと言われています。これもセールスレターの手法の一つですね。
さらに「人は論理で納得し、感情で動く」もの。文章に論理だけでなく、ストーリーを加えると、お客に伝わりやすいでしょう。
本書『沈黙のWebマーケティング』で言ったら、文章説明の間に漫画ストーリーを加えることですね。
他にも「お客様の声」を利用する手法も紹介されています。詳しくはぜひ本書を参照して下さい。
エピソード4:SWOT分析
このエピソードではマイナスをプラスに転換するための、SWOT分析という手法が紹介されています。
SWOTとはStrength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の頭文字を取った略語ですね。
サイト運営をしていくには競合他社の動向に気を使う必要がありますが、SWOT分析は脅威となる競合他社の動向を確認するときに役立ちます。
具体的には以下の表を埋めていきます。
内部環境 | 外部環境 | |
---|---|---|
プラス面(強み、機会) | 家具の品質が高い | ボーンさんにコンサルティングをしてもらっている |
マイナス面(弱み、脅威) | 家具の製作に時間がかかる | 他社の比較サイトに掲載してもらえない |
Googleアナリティクスベンチマーク機能から客観的なデータを抽出して強み・弱みを判断する例も紹介されていますよ。
他にも目標設定(KPI、KGIの設定)をして、今進めている戦略が正しいかどうか判断する方法などを説明しています。
エピソード5:コンテンツSEO
このエピソードでは、自然な外部リンクを獲得するために「コンテンツ」が重要という話をしています。
そもそも内的SEOと外的SEOとは何かという話から、外的SEOで重要なことまで詳しく解説されていますね。
サイトの記事はセールスのための「セリング」と、リンクを集めるための「コンテンツ」に分けられます。自然な外部リンクは主に「コンテンツ」から獲得できるでしょう。
はてなブックマークをチェックするクセをつけようといったテクニックも書かれていますよ。自然な外部リンクを増やしたい方はぜひ本エピソードを読んでみましょう。
エピソード6:感情を動かすコンテンツの作り方
このエピソードでは、感情を動かすコンテンツの作り方にフォーカスされています。
人間には6つの感情(喜ぶ、悲しむ、怒る、恐怖・不安に思う、嫌悪する、驚く)があること、人間が「快楽を好み、痛みを嫌う」生き物であることから、痛みを伴わないコンテンツ作りを目指そう、という説明がされています。
シェアされやすいコンテンツのパターンや社会的関心度の高いジャンルのリストが多く紹介されているので、自分のWebサイトのコンテンツと比較してどれに当てはまるか、見てみると良いでしょう。
また、コンテンツマーケティングの成功事例も紹介されているので、参考になりますよ。
エピソード7:ソーシャルメディア(SNS)運用
このエピソードでは、ソーシャルメディアで露出を増やすことに関して説明されています。
具体的にはTwitterアカウントの運用方法が紹介されていますね。
Twitterアカウントの運用で重要なことは、フォロワーの獲得です。フォロワーが多いほど、あなたのメディアの露出機会が増えるからです。
フォロワーを増やすためには、ユーザー心理を理解することが必要です。ユーザーのニーズを叶えることで、フォロワーを獲得できます。具体的には以下の2つが考えられますね。
- 他のTwitterユーザーのコンテンツの露出・拡散を手伝う
- 役に立つ良質な情報(コンテンツ)をツイートする
また、聞き役に回ることの大切さ、フォローする相手の選び方、Twitter運用のシナリオなどについても解説されています。
エピソード8:レンタルサーバーと503エラー
このエピソードでは、サーバーへの負荷が増えて起きる503エラーに関して解説されています。
サイトの人気が上がってくると訪問者数が増えるので、スペックの低いサーバーでは対処しきれなくなり、503エラーが生じるようになるでしょう。
503エラーを防ぐための対処法は、スペックの高い共用サーバーの検討、専用サーバーの検討、キャッシュの技術を使ってサーバーへの負荷を減らすことの3つがあります。自分に合った対処をしましょう。
レンタルサーバーの種類やメリット・デメリット、サーバー会社の比較時にチェックしたい項目も書かれています。サイトの人気が高まってサーバーの見直しをするときに読んでみましょう。
エピソード9:Webマーケティングには「沈黙」が必要
このエピソードは漫画オンリーですが、大切な内容は「Webマーケティングで沈黙を保つこと」です。
ストーリー中で、家具店「マツオカ」のサイトに「Webマーケティングプレス」という有名サイトからの取材依頼が来るのですが、ボーンは「マツオカ」を運営するメグミたちに「取材を受けるな」と伝えます。
その真意は「沈黙のWebマーケティング」です。マーケティングの成功事例がWebに掲載されると、競合からの妬みを買います。それを防ぐためにも「沈黙」が大切だ、ということですね。
『沈黙のWebマーケティング』の書評


『沈黙のWebマーケティング』を読んで、書評として、わたしが感じた良かった点と悪かった点を挙げます。
- 読みやすいが分厚いので、全部読み切るのに時間がかかる
- 漫画の部分をあとから復習しようとすると、ストーリーの流れを思い出す必要がある
- 値段が少し高い(税別2200円)
ストーリーは読みやすいですが、文章が多いページもあり、全部読むのにある程度時間はかかるでしょう。
また、漫画の部分だけあとから見返すと、ストーリーを思い出す必要がありそうですね。
- 漫画と文章を交えた形式で読みやすい
- ストーリーが面白い
- 各エピソードの最後にストーリー内で解説しきれなかった要点がまとめられているので、復習がしやすい
- Webマーケティング初心者にもわかりやすく、基本的なことから解説している
- 他書籍では解説されていないWebマーケティングに役立つことも書かれている
「SEOとは何か」や「SEOが内的SEOと外的SEOに分かれること」といった、初心者が初めて学ぶ場合に欲しい情報が丁寧に書かれているのは嬉しいポイントですね。
「はてなブックマークをチェックするクセをつける」といった、他書籍にはないちょっとしたテクニックも書かれているのも有益でした。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
この記事では、『沈黙のWebマーケティング』の要約・書評を行いました。
ブロガーの方、Webマーケティングを本業とする方、SEOやSNS集客力を高めたい方など、Web集客を目指す方全般にオススメの書籍ですよ。
「今すぐ読んでみたい!」という方は、以下のリンクから購入できます。ぜひご利用下さい。


また姉妹本の『沈黙のWebライティング』も合わせて読むと、より勉強になりますよ。


この記事があなたの参考になれば幸いです。






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